あなたは普段の事業で「リスト」を取得していますか?
このリストという考え方は、
あなたの事業の収益を安定させる事に繋がります。
事業や商品・サービスの売上が安定しない場合は
このリストを構築していく事で
毎月の収益を安定化させたり、
収益の底上げを図る事もできるようになっていきます。
そして、リストを作っておく事で
ビジネスのリスクを下げていく事にも繋がるのです。
今回はリストの重要性と
リストマーケティングの全体像と手順について
解説していきます。
リストとは?
WEBマーケティングの用語で、リストは顧客名簿の事です。
見込み客やお客様の名前や連絡先を控えておく事で
こちらから連絡が取れる状況を作り出していくために
リストという概念が生まれました。
リストの重要性は昔から認識されており
ある江戸時代の豪商はお店が火事になったとき、
真っ先に顧客台帳だけを持って避難したと言われています。
リストという物をそれだけ重要視しているのは
「顧客さえいればビジネスはすぐに再開できる」
という考え方からです。
リストさえあれば、こちらからいつでも連絡を取る事ができ
商品を仕入れ次第、セールスする事ができます。
逆にリストがないと、商品を販売していく際に
その都度広告していく必要が出てきます。
ただ、リストさえ構築しておけば
好きな時にセールスできるという点で売上の安定を図る事ができるわけです。
その考え方は現代でも通用するものであり、
見込み客の名前とメールアドレス(場合によってはLINEアカウントや電話番号など)は
ビジネスで重要な意味を持っているのです。
リストマーケティングのイメージ
リストマーケティングは、SNSやブログなどから
メールマガジンや公式LINEに登録させていくような施策です。
SNSやブログは集客に特化したメリットがありますが
基本的に訪問者からの連絡を待つことしかできないため、
こちらが皆に情報を伝えたい際に
伝えられないというデメリットがあります。
そこでメールマガジンや公式LINEなど、
こちらから見込み客に直接アプローチできるメディアに登録させていく事で
見込み客にいつでも情報発信したり
商品のセールスを行ったりする事ができるのが
リストマーケティングの意義になります。
もちろん、ただ登録させていくだけではありません。
登録後に定期的に情報発信をして
見込み客との関係性を構築していく事が
リストマーケティングの核心です。
商品のセールス時だけ発信するのでは
リストマーケティングの効果を十分に発揮する事はできません。
継続的な情報発信は
見込み客の信用を獲得し、商品の成約を高め、
長い期間にわたっての「お得意様」になってもらえる最大の施策です。
商品をセールスする事に広告を売って「一本釣り」するような売り方ではなく
見込み客との信頼関係を育てて丁寧に売っていく「養殖」のようなセールス手法が
リストマーケティングの大まかなイメージなのです。
リストマーケティングのメリット
リストマーケティングは手間がかかる分、
大きなメリットがあります。
具体的に言えば、
✅ 集客や情報発信の自動化
✅ 人件費、広告費などのコストの削減
✅ 売上や収益の安定化
✅ 顧客との関係性の長期化(お得意様づくり)
✅ 成約率の向上とクレームの減少
など、挙げればキリがないほどに
メリットがあります。
特に「顧客との関係性の長期化」については
LTV(ライフタイムバリュー/生涯顧客価値)を高めていく事に繋がるので
リストマーケティングはとても意義のある施策であると言えます。
リストマーケティングのデメリット
リストマーケティングにもデメリットはありますが
そこまでのリスクはありません。
資金的にも先立って大きな金額をかける必要はありませんし
現状の事業に負担がかかる事もありません。
デメリットとして挙げられるものも
強いて言えば
✅ 導入に手間がかかる
✅ 多少のシステムの知識が必要
というくらいだと思います。
リストマーケティングは情報発信を継続的に行っていくため
慣れるまでは「手間」に感じる作業も多いと思います。
ただ、ある程度見込み客に伝えていく内容が決まっていけば
自動化する事も可能なため、継続的な手間はそう多くありません。
また、メールマガジンのシステムや公式LINEなどを
準備する必要もありますが、これも初期設定さえ済ませれば
普段の作業は情報発信のみになります。
これくらいのデメリットで、
先述のメリットをすべて享受できるなら
やる価値があると思いませんか?
リストマーケティングの始め方
リストマーケティングを始めていくのに特別な準備は必要ありません。
ホームページやブログ、SNSなどがあれば、
そこから訪問者メールアドレスや公式LINEに登録してもらえば
リストマーケティングは始められます。
もし、WEBメディアを持っていなければ
ホームページやSNSアカウントを作成したり、
広告を出稿する事から始めていきます。
集客と、見込み客への価値観の共有を行う仕組みが作れたら
リストマーケティングはほぼ完成です。
そして、このリストマーケティングの仕組みを自動化できれば
それこそ自動販売機ように、社員がいなくても休日でも
24時間365日ネットから商品をセールスできるようになるのです。
まとめ
リストマーケティングを導入すれば、
従来、セールスするごとに集客にかけていた手間やコストを削減でき
そして安定的な売上を見込めるようになります。
リストマーケティングは最初の導入にこそ、手間や時間がかかりますが
導入後は継続的に売上を発生させられる事や、成約率を上げられる事は
手間や時間に見合ったものであることは間違いありません。
ぜひ、ロングセラーで売っていきたい商品がある場合や
売上を安定化させていきたい場合は、リストマーケティングの仕組みを導入する事を
検討してみてください。